大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
2人きりで向かい合って、食事をしながら会話する楽しさ。

博さんの色んな面を見る事が出来て、知る事が出来て、

増々好きな気持ちが大きくなる。


「今夜は楽しかったです、誘ってくれてありがとうございました」

私の言葉に、博さんは嬉しそうに微笑んだ。

そして、行きと同じように、手を繋ぎ歩いていく。


…今度はいつ会えるだろう。

…博さんは、まだお互いの事よく知らないって言ってたけど、

やっぱり、このままの関係でいたくない。

その先に進みたい。…もしかしたら、拒否されるかもしれない。


…それでも、ちゃんと言いたい。


私は歩みを止めた。

博さんも立ち止まり、私に振り返る。


「どうかした?」

「あの・・・」

「・・・」

博さんは何を言うでもなく、私の次の言葉を待っている。

私は一息つき、博さんを見上げた。



「私、博さんが好きです」

「・・・うん」


「このままの関係なんて嫌なんです。

だから、その、付き合ってください」
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