大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「そうだな・・・前は、純和風な家だったけど、

今回は、洋風な感じになるし…オレ的にはこのへんだと、

施主さんも気に入ると思うんだけどな?

茶色系が好きなんでしょ?」


「はい…でも、この辺も捨てがたいと・・・」

指をさしながらいろんな意見を言い合っていると、

施主さんがやってきて、4人で話し合いが始まった。


…午後12時30分。

ようやく気に入った外壁が見つかり、少し中や外回りを見て、

施主さんは帰っていった。


「すみませんでした、遅くまで。お腹すきましたよね」

そう言って軽く頭を下げた多田さん。


「いやいや、オレなんかの意見でいいなら、いつでも言って。

どれだけ参考になるかわからないけど、協力するから」

オレの言葉に安堵の溜息をついて、多田さんは微笑んだ。


「そう言っていただけると助かります。

なかなか協力してくれない大工さんもいますから・・・

博さんの評判の良さは、会社でも、お客様でも、上々で、

鼻が高いです」


「ハハハッ。それはよかった」

そんな会話をしていると、祐司がどこかに走って行く。

何か用事かと、気にも留めていなかったが、

「博さん、お客さんですよ」

そう言って祐司が連れて来たのは・・・・・・。
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