大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「じゃ、じゃあ、私はこれで」

「羽菜」

?!・・・・。

名前を呼ばれ、足を止める。


「ありがとな・・・仕事早く終わったら、寄ってもいいか?」

「もちろんです。…待ってますね」

たったそれだけの言葉が嬉しくて、モヤモヤも吹き飛んでしまう。

彼女の事を、この瞬間は忘れられた。


私の足は、とても軽く、博さんから離れた。


「お仕事頑張ってくださいね」

「あぁ」

満面の笑みで手を振ると、博さんも軽く手を上げ微笑んで、その場を離れた。


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