大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
帰ってほしくない。

傍にいてほしい・・・。

博さんをもっと近くで感じていたい。

俯いた私は、それでも必死に博さんの服の裾をしっかり掴んで離さなかった。



…ドキッ。



私の手を、博さんの大きな手が包み込む。

私は恥ずかしくて、どうしても博さんの顔が見られない。


「…今夜は、羽菜の傍に、ずっといてもいいか?」

嬉しすぎる言葉に、俯いたままコクンと頷いた。

・・・そんな私の顎を持ち上げた博さんは、私の優しく触れるだけのキスをする。


…博さんが欲しい。


心からそう思った。

…博さんも、同じことを考えていてくれたのだろうか?


一度離れた唇だったけど、また、どちらかともなく近づいた唇は、

離れる事を忘れたように、熱いキスが何度となく繰り返される。


博さんのしぐさに、

博さんの熱い胸板に、

博さんの匂いに、

博さんの優しい愛撫に、

私は一晩中酔いしれた。

・・・ねぇ博さん、博さんも同じことを感じてくれた?
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