ドキドキ
告白
「すっ好きです!これ!」
そう言って、俺の前で顔を真っ赤にしている女の子が居る。
去年まで同じクラスだった、森口葵ちゃん。
しゃべったことなかったんだけどなぁ・・
この子とよく一緒にいる、青木美亜は同じバスケ部で仲がよかった。
美亜の横にいつも居たけど、しゃべったこと無かった。
その子が俺に今告白している。
よくある、昼休み。中庭で。
まぁ、美亜によびだされたんだけど・・・・
手には何やらかわいらしいラッピングがされている包み。
そういえば、女子が調理実習でお菓子作ったって騒いでたっけ??
顔を真っ赤にして、今にも泣き出しそうな彼女。
背が小さくて、ふわふわのボブカット。
なんか、かわいい。
そういえば、いつも放課後体育館に居るな。
美亜見に来てるんだと思ってたんだけど、俺見てたの・・・?
「ありがとう。」
とりあえず、彼女の手の中の包みを受け取る。
2年になって何度か告白されたことはあったけど、いつも断ってた。
俺から好きにならないとつきあえないし・・・
でも、なんかこの子はいいかなって思えたんだ。