ドキドキ
帰り道。名前で呼んでって言われた・・・


しゅ、修ちゃんって・・・・


子供っぽいって思ったかな・・・・?


でも、呼び捨てなんて出来ないよ?


修太郎君ってのも長くて噛みそうじゃん・・・


だから、修ちゃんって。



恥ずかしい。


名前呼ぶって・・・・




私の降りる駅で一緒に降りた修ちゃん。


なんで?


体育館であんなに走り回ってたじゃん!


へとへとなはずなのに・・・・


うちは駅から近いから大丈夫だよっ

そんな事、しなくていいのに・・・



そう思ってたら怒ったような修ちゃんの顔。


なんで・・・・・?


私、何か悪いこと言った・・・・・?



ダメだ、やっぱり振られるかも・・・


涙、我慢できなくなって、流れ出してしまった。


泣けばいいってもんじゃないよね?


私なんかに泣かれると困るだけだよね?


どうしよう・・・


黙ったまま横に立っている修ちゃん。


すると。

「ごめん、わかってる。気ぃ使ってくれたんだろ?」


「でも、そんな事、考えなくていいから。俺、葵の彼氏でしょ?」


「彼氏なら、彼女送っていくの当たり前だし・・・」


「俺が送っていきたいって思ったんだけど?」


なんて・・・


そんな事言わないで。


うぬぼれちゃうじゃん・・・・・


調子のっちゃうよ・・・
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