あの日、あの時、あの場所で



「……苺?」



私の心の声が聞こえたのか、


警官に連れていかれる女性を
見送った後、不意に蓮次郎は私たちが要るところに歩み寄る。



「す、凄かったよ蓮次郎!
最後に女性に言った言葉
凄く感動しちゃった♪」



誤魔化すように笑みを
浮かべながら言う苺に
蓮次郎は気付いたのか
深刻な表情になった。




「苺…お前…手汗まみれじゃねーか!!アキラの手がベトベトだ!!」



何故苺がアキラくんと
手を繋いでいるのか
理由も聞かず、


蓮次郎は苺の心配(?)を
してくれた。



思わず泣きそうに
なっちゃったじゃん…





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