あの日、あの時、あの場所で
「じゃ、じゃあ苺帰るね!!
バイバイ!!」
…気まずくなって
ダッシュで帰ってきちゃった。
明日からアキラくんと
どうやって話そう…
―…一方放置されたアキラは残されたハンカチをじっと見て呟いた。
「水川さんのハンカチ…
つくだ煮の匂いがする…」
アキラがそんなことを
呟いたとも知らず
苺は家を帰るやいなや
ベッドに飛び込み
アキラくんと蓮次郎に
対する気持ちを考えているうちにいつの間にか寝てしまっていた。