あの日、あの時、あの場所で
苺が惚けたまま座っていると
蓮次郎は勘違いをし、
「大丈夫だ。先生が岡田は軽傷だって言ってただろ?行くぞ。」
と言ってくれた。
…どうしよう、
また蓮次郎が
気になっちゃうよ…
ドキドキしたまま、
モモの病室の前へ到着した。
心配だなぁ…
どうして信号無視して
飛び出しなんか…
―コンコン
「モモ、苺だよ。大丈夫?」
苺はドアを開け中に入った。
「…苺?どうしよう、
あたし…車の側面に
突っ込んじゃったの…
そしたら、運転手さんが…運転手さんが……」
そのままモモは泣き崩れた。
モモ、一体何があったの!?