あの日、あの時、あの場所で
Strawberry
「…苺、私警察行ってくるね。…大丈夫だから。」
「モモ…。」
今にもモモの腕をつかもうとした私を、蓮次郎が押さえた。
「あいつを信じよう。」
「そうだね。モモ、早く戻ってきてね。」
寂しげなモモの背中を
ただ見つめていた。
しかし…
「君も来てくれるかな?」
一人の警官が蓮次郎を呼んだ。
「???」
私も蓮次郎も意味が分からなかった。
「君は消防車の免許を持っていないだろう?無免許運転だ。」
「え!?俺は顔パスじゃないんすか!?」
「いいから来い。」
そして蓮次郎も連れていかれてしまった。
蓮次郎…顔パスだなんて
無理があるわよ…
一人むなしく病院を出たら
アキラくんがいた。
「え?なんでここに?」
「……迎えに来た」