あの日、あの時、あの場所で
「いいね、海行こう!どこがいい?やっぱり千葉の白い砂浜のビーチ?それとも沖縄?」
私を元気付けようと、
明るく振る舞ってくれるアキラくん。
「…。アキラくん、ごめんね。やっぱり私一人で海に行く!!あなたに迷惑にかけたくないの。」
「迷惑だなんてっ!俺はただ苺の力に…」
「アキラくん。アキラくんは学校へ行って!!サボるなんてアキラくんらしくないよ…
バイバイっ!」
「イチゴぉ~!!!!!!」
私は猛ダッシュで土手を駆け下り、家に戻った。
7年かけて貯めたへそくりを握りしめると、゙東尋坊へ行きなさい゙と、天から神様の声が聞こえた。
……ピキーン
「私、東尋坊へ行かなきゃ!」
私は外へ飛び出した。