あの日、あの時、あの場所で
汚れた手
「蓮次郎…でも、私…アキラくんと…」
「アキラから聞いたさ。付き合い始めたんだってな。でも!!俺はずっと昔からお前のことが好きだった…」
蓮次郎の言葉は本気だ。
わかる、分かる…けど!!
なんで私焦ってんの?
迷ってんの?
…自分の気持ちが分からない。
「苺……今の話、ホント?」
「…!!モモ!!ここにいて大丈夫なの!?」
警察に捕まっていたはずのモモが目の前に現れた。
「保釈金で解放されたわ。それより、あんたアキラくんと付き合ってんの?」
目の前にいるモモは私の知っているモモじゃない…
目付きが鋭い……怖い…
「ったく、私が捕まったのを好都合に噂を流して、あんたを悪者にしたのに。」
「…ッ。あれ、モモの仕業だったの?」
「今更気付いたの?…どう?イジメに合う気分は?」
甲高く笑うモモ。もう彼女は別人だった。
蓮次郎も唖然としている。