あの日、あの時、あの場所で
「あんた、目障りなのよ。消えてくんない?」
「………モモ…」
モモは包丁を取りだし、その先を私に向けた。
じりじりと迫ってくるが、私は下がれない…。
後ろは崖だ。
「逃げないの?つまんないじゃない。じゃあ、一気に殺ってあげる!!」
私は目をつぶった…
刺される!!
「イ…イチゴ、危ない!!」
蓮次郎…答え出せなくてごめんね。
「きゃああああぁぁ~」
…!?
……モモ?!
急いで目を開けたらモモの姿はなかった。
「苺…。俺が苺をかばってアイツを突き飛ばしたら…
アイツ……
崖から落ちた。」