あの日、あの時、あの場所で




「モーーーモーーーーー!!!」









私は崖の下をのぞきこみ、
ありったけの大声で叫んだ。







しかし、モモの姿はこれっぽっちも見えなかった。










海のもくずとなってしまったのだろうか…。









「蓮次郎!どーするの!!モモが!モモが!」









私は泣き崩れた。








その時、











「苺!!!!」









え…この声は…。










顔を上げると、アキラくんが立っていた。










「どーしてアキラくんがここに…?私のことつけて来たの!?







もしかして私がきなこまみれになって、きなこパン食べてたの見てた!?







見たんでしょ?!








もう、恥ずかしすぎるっ!!」



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