あの日、あの時、あの場所で




蓮次郎は深くフーッと息を吐くと、意を決したように私たちを見つめた。







「…とにかく俺、警察に自主しに行く。」





その言葉を聞いた私たちは弾かれたように顔をあげる。






…きなこパンなんて、失うものと比べたら実際はちっぽけな物だった…。






「…蓮次郎、待って!!」





…どうしてだろう…

苺が好きなのはアキラくんなのに、

蓮次郎は苺の大切な友達のモモを落とすとかひどいことをしてるのに…






どうして今、ひき止めてしまったんだろう…。








もう、自分の気持ちがわからないよ…










神様でも仏様でもゴトゥーザ様でもいい。









助けてください!誰か、助けてください!!







人類補完計画に縋たいくらいだった……





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