恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「月奈って、結構ボーッとしてるよな」


そんな様子を見ていた美影がクックと声を殺して笑う。


「誰のせいよ」


プッと頬を膨らませると「は?」と、美影は首をかしげた。


「妖精ってさ、みんなかっこよかったり、可愛かったりする?」


「あぁ。俺の顔に見とれててボーッとしてたのか?」


「ち、違うけどっ!!」


本当はそうなんだけれど、素直になれなくて否定する。

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