恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
美影に相談したって、あたしの悩みは取れない。


だって、美影は妖精であたしは人間。


住んでいる世界が違うから、悩みだって違う。


あたしがいろいろ考えて無言のままでいると、美影が「ほら、早く」と、催促してきた。


「でもさ、妖精に話したって……」


「人間に相談できないことでも、妖精になら相談できるんじゃねぇの?」


「え?」


「気がねとか、する必要ねぇだろ?」


そう言われれば、そうかもしれない。
< 129 / 428 >

この作品をシェア

pagetop