恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「なんで?」


「なんでって……」


保険とか、有給休暇とか、いろいろあるでしょ。


でも、美影にそれがわかるかな?


あたしは困った顔をして、やっぱり妖精に相談するんじゃなかったかなと、考える。


「でもさ、俺からしたらアルバイトだってすげぇよ?」


「え?」


「ほら、俺たちなんか、人間に見てもらうことさえ困難なんだ。働くとか、考えられねぇくらい、すごいことなんだ」


「そ……っかぁ……」

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