恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「ねぇ、みんな本当にあたしのことが好きなの?」


眉間にシワを寄せて聞くと、美影が「当たり前だろ」と、答えた。


そんな言葉に、また心臓がドキドキと跳ねる。


「どうして?」


「俺たちのことが見えるから」


あたしの質問に、スラッと答える菜戯。


え……?


それだけ?


「姿が見えるだけで、好きなの?」


「そうだよ? だって、ここで僕たちの姿が見えるのって月奈ちゃんだけだもん。


僕たちにとって特別な存在になるのは、普通でしょ?」


小首をかしげてそう言う白堵に、あたしは全身の力が抜けていくようだった。
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