恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「列ができたら、バックルーム呼び出しがなくてもすぐに出てくるって、約束でしょう?」


「ご、ごめん……」


あたしはどう謝るいいのかわからず、半泣きの和心を見つめる。


「もういい。あたしも休憩入ってくる」


「……行ってらっしゃい……」


肩を落とす和心を見送り、あたしは大きくため息を吐き出した。


「なに、落ち込んでんだよ」


右肩から美影の声がする。


「和心に迷惑かけちゃった……」


バイト先で一番仲のいい友達なのに……。

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