恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「月奈、もうバイト終わりだろ? 俺も一緒に帰る」


はぁ?


なに言っているの!?


あたしは驚いて目を見開く。


「白堵は大人しくレジに戻ってるわよ?」


「あいつのことなんか関係ねぇよ。俺が一緒に帰るっつってんだから、月奈はいう事ききゃいいんだよ」


ドカッと人の肩にあぐらをかいて座る美影。


その強引さにあたしは、またため息を吐き出す。


もう、本当に生意気なんだから!


「小指サイズのくせに……」


ぼそっと呟くと「なんか言ったか?」と、頬をつつかれた。


「別になにも? さぁ、帰ろっと」
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