恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
その言葉に、あたしの表情は一気に明るくなる。


お母さんは、機嫌がいいとよく家族で外食に行きたがる。


今日は、とってもご機嫌な様子だ。


「やった!」


あたしがぴょんっと飛び跳ねると、肩の上の美影は「うわっ」と声をあげて、慌ててあたしにつかまった。


「今日は外食だってさ」


階段をのぼりながら、あたしが言うと、美影が「そんなにうれしいことなのかよ?」と、聞いてきた。
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