恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしは部屋のドアをあけながら、「もちろん」と、答える。


食べる場所が違うだけで、ずいぶん違うものでしょ?


「だったらさ、一緒に食べる人が違えば、もっと違うんじゃねぇの?」


美影が、あたしの肩からジャンプしてベッドへ飛び降りた。


「一緒に食べる人……?」


「あぁ。いるんだろ? 好きなやつ」


その言葉に、あたしはドキッとしてしまう。


「いる……けれど……」


まともに会話をしたことさえ、いままでないのに、ご飯を一緒に食べるだなんて……。
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