恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
さすが夕飯時、店内はお客さんでごった返していて、ガヤガヤとうるさい。


店員さんがめいっぱい声を張り上げているけれど、かき消されている。


それでも丁度良くテーブルが空いて4人席に案内されると、お父さんはいち早くビールを注文した。


あたしたちもそれぞれに注文をして、料理が出てくるのを待っていると……。


窓の外に、見慣れた男性が見慣れた女性と歩いているのが見えて、あたしは一瞬息をのんだ。


それは、いつも男女でコンビニに来るお客さんで。


つまり、あたしの好きな人で……。
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