恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
けげんそうな顔をする陽菜ちゃん。


あたしはまだフワフワとしている感覚のまま「好きな人と、番号交換してきた」と、呟いた。


「え? そうだったの?」


「うん……」


陽菜ちゃんに話すと、だんだんその出来事が現実だったんだと思えるようになってきて、あたしはストンッとベッドに腰を下ろした。


「あたしのこと、可愛いと思ってたって、言ってくれた……」


「うそ!? よかったわね」


陽菜ちゃんは、まるで自分の事のように喜んでくれる。


「あたし、期待していいのかなぁ?」
< 179 / 428 >

この作品をシェア

pagetop