恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「大切なことだ! お前らも、下りてこい!」


そう言われ、汰緒と菜戯は目を見かわせ、そしてピョンッと床へと飛び降りた。


菜戯は寝起きでも見事に着地したが、汰緒はバランスを崩して尻もちをついてしまった。


「いってぇ……」


顔をしかめている汰緒へ、白堵が手をかす。


「ったく、なんだってんだよ」


汰緒の不機嫌さは、痛みで更に倍増。


美影を睨みつけている。


そんな視線を気にする様子もなく、美影は3人を順番に見つめていく。

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