恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「俺、決めたから」


「だから、何をだよ」


菜戯も、しびれを切らしたように言う。


「北の妖精を探す」


その言葉に、菜戯と汰緒は驚いたように目を見開き、そして汰緒は「マジかよ……」と、つぶやいた。


「美影は、本気なんだ。僕も一瞬冗談かと思ったけれど、でも、本気だって」


白堵も、美影同様に真剣な表情をして言った。


「北の妖精なんて、所詮は妖精界の噂話だ」
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