恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
菜戯が、冷静な口調で言う。


「そんなの、探してみなきゃわからねぇだろ」


「んなこと言っても、実際北の妖精を見たやつがいるとは思えねぇけど?」


ボリボリと頭をかき、汰緒が仏頂面をする。


菜戯も汰緒と同意見らしく、無言のまま何度か頷いた。


「そんなの、やってみなきゃわかんねぇだろ!? なにもしてないのに、なんで諦めんだよ!!」


眉間にシワを寄せ、怒鳴るように言う美影。


そんな美影を不安そうにみつめる白堵。


「どうした美影。今日はなんだか、お前らしくないな」
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