恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
絶叫とキス
そして今、あたしはレンタルショップのすぐ近くのアパートに来ていた。


お世辞にも綺麗とは言えない外観のアパート2階。


一番奥の部屋が秋生さんの住んでいる場所だった。


「狭い部屋だけど、あがって」


白いドアを開けて中へ入ると、小さな正方形の玄関。


あたしはそこで靴を脱いで「おじゃまします……」と、恐る恐る部屋へ足を踏み入れた。


好きな人の部屋だと言っても、異性の部屋にお邪魔するのは妙に緊張し、身構えてしまう。


まぁ、あたしを襲う気なんて、秋生さんにはサラサラないかもしれないけれど。
< 200 / 428 >

この作品をシェア

pagetop