恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
実家は近くにあって妹の秋ちゃんとはよく会っているとか。


自立を求める人が、実家付近でひとり暮らしを始めることは、そんなに珍しいことではない。


「じゃぁ、かけるよ?」


「あ、はい」


ボーっとしていたら、秋生さんがDVDプレイヤーにセットしてくれて、テーブルには麦茶が出ていた。


ダメだなあたし。


つい浮かれちゃって、秋生さんのことさえ目に入ってなかったよ。


麦茶を一口飲んで、画面へ視線をうつす。
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