恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
秋生さんが移動したことなんて全然気づかなかったあたしは、別の意味でドキドキしはじめる。


「月奈ちゃん、大丈夫? 無理そうなら、やめとく?」


「だ、大丈夫です……」


本当は、見なくていいのなら見ない方がよかった。


でも、でも……!


秋生さんとのこの距離感の方が勝ってしまい、あたしは首を横にふっていた。


「本当に? なんか、ちょっと顔赤いよ?」


そう言って、心配そうにあたしの顔を覗き込んでくる。


そ、それはあなたが近くにいるからです!!
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