恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
外は危険だから、妖精たちだけで店から出ることはないはずだ。


なら一体、みんなどこに行ったんだろう?


あれだけ人にくっついてくる美影たちが、今日一日姿を見せないなんて、絶対におかしい。


どうしよう、一度コンビニに戻ろうか。


気になってくると、居ても立っても居られなくて、あたしは部屋を出た。


すると、同時に玄関が開く音がしてお母さんの声が聞こえてきた。


「月奈、いるの? ご飯の準備手伝ってちょうだい」


「お母さん、今ちょっとコンビニに行こうかと思ってて……」
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