恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
お母さんにそう聞かれ、あたしは照れながらもうなづいた。


「よかったわねぇ。このまま彼氏もできずに過ごしてたら、どうしようかと思ってたのよ」


「そ、そうなの?」


「えぇ。だって、就職も難しい、彼氏もできないじゃ、月奈いずれ1人ぼっちよ?」


スラッと傷つくことを言われて、あたしはムッとする。


別に、就職できなくても彼氏がいなくても、1人ぼっちじゃないもん!


友達、いっぱいいるんだから。


最近では、妖精の友達までできちゃったんだからね。


なんて事、口に出しては言えないけれど、そうやって心の中で反論する。
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