恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
多少マイナス思考な部分はあるけれど、まっすぐすぎるくらい、まっすぐな女だ。


俺は、そう思っている。


「でも美影、月奈ちゃんが僕たちの存在に気付かないとしたら……北に行く計画は……」


「あぁ、わかってる……」


あの噂が本当かどうか確かめるために、俺たちは北というキーワードは絶対にはずすことができなかった。


でも、こんな小さい俺たちがやみくもに北へ向かったって、たいして意味がない。


だから、月奈の力を借りる必要があったんだ。
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