恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしもチラッと陽菜ちゃんを見てそして口を開いた。


「陽菜ちゃん、妖精って信じる?」


「え?」


あたしの口から発せられた予想外の単語に、陽菜ちゃんが包丁を持つ手を止めた。


「小さな妖精が、いたの」


「どこに?」


「レジの中」


そう答えると、陽菜ちゃんはキョトンとした顔をして、それから柔らかく微笑んだ。

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