恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
それに、和心は話せばわかってくれると言っていた。


あたしはチラリと時計に視線をやり、そしてこう言った。


「……わかりました。少しだけなら、会えます」


《よかった。じゃぁ、いつものレンタルショップで待ってるから》


ホッとしたような声が聞こえて、電話は切れた。


あたしは、書きかけの手紙を机に入れて、バッグを肩にかけた。


きっと、大丈夫だよね?


今日、ちゃんと昨日のことを説明して、理解してもらえるよね?
< 266 / 428 >

この作品をシェア

pagetop