恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
☆☆☆

それから2時間ほどたってから、あたしはリビングで携帯電話を握りしめていた。


隣のソファーには陽菜ちゃん。


「や、やっぱり緊張するね」


「そうね。でも、もう携帯電話を持ったまま20分も経過しているわよ? そろそろ勇気を出したらどう?」


「そ、そうだよね」


あははっと、小さく笑う。


手にはじんわりを汗がにじみ出ていて、心臓はドクドクと早く打っている。


でも、ここで逃げちゃダメだよね。
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