恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
どうしよう。


こっちから声をかけた方がいいのかな?


ドキドキしながらも、あたしは背筋を伸ばしてその男性へ視線を向ける。


「あ、あのっ」


すぐ近くまで近づいてきたとき、あたしは声を絞り出して話しかけた。


「みっ……美影、白堵さんですか?」


その質問に、男性は少し驚いたような表情をしてから「そうだよ。君が、月奈さん?」と、聞いてきた。


「は、はいっ!!」


「驚いたな。こんなに若い子だとは思わなかった」
< 288 / 428 >

この作品をシェア

pagetop