恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
☆☆☆

それから数日後の休日。


今日は秋生さんとデートする日だった。


あたしは新しく買った白のワンピースを着て、いつもの籠バッグを持つ。


今日は待ち合わせではなく、秋生さんが家まで迎えに来てくれる予定だった。


昨日場所を教えておいたから、迷わずに来れると思うんだけれど……。


そう思って時計に目をやったとき、チャイムが鳴った。


「時間ピッタリ」


短針と長針が10時の場所で重なり合った瞬間だったので、あたしは思わず微笑む。


玄関を開けると、はにかんだ顔の秋生さんが立っていた。
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