恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「おはよう、月奈ちゃん」


「お、おはようございます」


いつもながらに、緊張してしまうあたし。


やっぱり、まだ慣れないなぁ……。


異性の、しかも恋人と2人きりという状態が、ドキドキして、思わず視線をそらしてしまう。


「今日は、どこ行こうか?」


家を出てそう聞かれても、あたしはすぐに返事ができなかった。


思えば、秋生さんとちゃんとしたデートをするのは、これが初めてだ。


「え、えっと……」
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