恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「とりあえず、ファミレスでも行こうか」


あたしが困っていると、秋生さんがそう言って手を差し出してきた。


こ、これ、握った方がいいのかな?


そっと手を近づけると、秋生さんから握りしめてくれた。


体温が伝わってきて、妙に恥ずかしい。


今更こんなに意識しちゃうなんて、今日はあたしどうしたんだろう?


秋生さんとは、もうキスまでしちゃってるのに……。


緊張してうまく話せないあたし。


沈黙を特に重たく感じていないのか、無言のまま歩き続ける秋生さん。
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