恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
秋生さんはその勢いで後方にあったゴミ捨て場に足をぶつけ、驚いた表情であたしを見つめる。


「あ、ごめんなさい……」


そこまで強く押すこと、なかったのに。


「……いや。俺も調子に乗ってごめん」


軽く頭をかきながらそう言った秋生さんだったけれど、それからファミレスまで、もう手を繋いでくれることはなかったのだった。
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