恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
すると、秋生さんは食べかけのご飯をそのままに、あたしの手を取って立ち上がった。


「ど、どうしたんですか!?」


そう聞いたって答えてくれなくて、さっさとお会計を終わらせて店を出る。


グイグイと引っ張る秋生さんの力は痛いくらいで、あたしは顔をしかめる。


けれど、そんな事に気が付いてくれない秋生さん。


どこに行くのかもわからないまま引っ張られて、思わず泣きそうになってしまう。


そして公園についたとき、怒った顔の秋生さんが振り返った。


「どうして、月奈ちゃんは俺に触れられることを嫌がるの?」
< 309 / 428 >

この作品をシェア

pagetop