恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「嫌がってるワケじゃないです……」


最初は馴れていなかったからだし、今日のは人に見られたら嫌だからだ。


「今までの彼女は、俺に触れられても嫌な顔ひとつしなかった。逆に喜んでいた」


そう言う秋生さんが、あたしの頬に触れる。


本来彼氏にされたら嬉しいハズなのに、あたしの心は危険信号をキャッチしていた。


秋生さん、なんだか変だ。


逃げなきゃ!


そう思って2・3歩後ずさりをする。


しかし、手はしっかりとつかまれたままで、それ以上距離を離す事ができない。
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