恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
それでも、あたしは今美影たちに会いたいんだ。


グッと押し黙っていると、陽菜ちゃんがあたしの頭を撫でてきた。


「あたしも、彗に会いたい。妖精を見ることはできるけれど、一番会いたい人には、もう会えないから」


「陽菜ちゃん……」


「どうして、うまくいかないんだろうね」


陽菜ちゃんは、呟くようにそう言った。
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