恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
ほんの数週間でそれらを全部経験してしまうなんて、思ってもいなかった。


「念願の、彼氏だったのになぁ……」


そうつぶやいたとき、頬に伝っていた涙が机に落ちた。


その、瞬間。


「冷てっ」


と、声が聞こえてきてあたしはハッと目を開いた。


ぼやけた視界の中、見慣れたツンツン頭が見える。


「え……? 汰緒?」


「あ?」
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