恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
ずっと会いたかった妖精たちに、また会えるなんて。



さっきまで沈んでいた気持ちが、どんどん明るくなっていく。


別れて出会い、別れて出会いを繰り返して、人間って成長していくんだって、肌で実感している感じがする。


「何か、あったのか?」


一瞬嬉しそうな表情を浮かべた菜戯が、すぐに真剣な表情に変わる。


菜戯は知っているんだ。


あたしたち人間が、妖精を見ることができる理由を。
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