恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「マジかよ……」

少しの間無言になったかと思えば、美影はあたしの頬にくっついてきた。


その感覚はすごくくすぐったくて、でも心地よい。


「よかった……。月奈がもう俺の姿が見えなくなったんだと思ったら、俺、どうしていいかわからなくて……」


「美影……」


本当に苦しそうな声でそう言われると、あたしの胸もギュッと悲鳴をあげる。


「また、見えるようになってよかった。月奈……」


「あたしも、また会えてよかった」
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