恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「コンビニに売っているような花火のことだ」


菜戯が、クイッとメガネを直しながらそれに答えた。


花火がしたいのなら、買って帰ればよかったなぁ。


「その、家庭用花火っていうのは、どんなやつだ?」


美影が聞いてくる。


「手に持ってできるタイプの花火だよ」


「あれを、手に持つのか? 熱いんじゃないのか?」


怪訝そうな表情を浮かべる美影。
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