恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「僕も持ってみたい!」


白堵がそう声をあげると、他の3人も目を輝かせ始めた。


できるなら、やらせてあげたい。


でも、どうやって?


小さな妖精が手に持てる花火なんて、どこにもないし……。


困っていると、陽菜ちゃんが汰緒を膝に乗せて、手持ちの部分を一緒に掴ませた。


「これで、いい?」


「おう! ここから見ると、また迫力が違うな!!」


たったそれだけで、すごく満足そうな汰緒。
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